僕たちのサイトのテーマは「テクノロジーの力で、食の未来をつくる。」です。壮大なテーマに聞こえるかもしれないですけど、要は、最新の技術を使ってもっと食を豊かに、そして持続可能なものにしていこうよ、っていう想いが詰まっています。
食の透明性の重要性
サイトのブログを読んでいても、フードロス削減の話から代替プロテイン、スマートキッチンまで、本当に色々な切り口で未来の食が語られていて、僕も一員としてすごくワクワクしながら学んでいる毎日です。どのテーマも重要なんですけど、今日は僕が個人的に「これは地味だけど、めちゃくちゃ大事だ!」って感じている「食の透明性」について、少しだけ深掘りしてみたいと思います。
トレーサビリティへの不安
スーパーで野菜を買うとき、皆さんは何を基準に選びますか?値段や新鮮さはもちろんですが、「どこで、誰が作ったのか」って、結構気になりませんか。時々、産地偽装みたいなニュースが流れると、普段当たり前に信じている情報が、実はすごく脆いものの上に成り立っているんじゃないかって、ちょっと不安になったりします。
ブロックチェーンがもたらす革命
この「食の安全・安心」の根幹を支えるのが「トレーサビリティ」、つまり食品が生産者から僕たちの食卓に届くまでの道のりを追跡できる仕組みです。そして、このトレーサビリティを次のレベルに引き上げる技術として、今まさに注目されているのがブロックチェーンなんです。
ブロックチェーンの本質
ブロックチェーンっていうと、仮想通貨のイメージが強いかもしれないですけど、その本質は「改ざんが極めて難しく、透明性の高い取引記録をみんなで共有する技術」。これを食品の流通に応用すると、生産、加工、輸送、販売といった各段階のデータが、一度記録されたら誰も書き換えられない形でチェーンのように繋がっていくんです。
海外・国内での具体的な取り組み
海外ではもう、かなり具体的な取り組みが進んでいます。例えば、アメリカの大手スーパーであるウォルマートは、IBMと組んで「IBM Food Trust」というブロックチェーン基盤のプラットフォームを導入しています。
ウォルマートの事例
以前はマンゴーの原産地を特定するのに7日近くかかっていたのが、この仕組みを使うとわずか2.2秒で追跡できるようになったそうです。これって、食中毒みたいな問題が起きたときに、原因となる食品を瞬時に特定して被害の拡大を防げるってことですよね。すごいインパクトだと思いませんか?
日本での取り組み
日本でも、農林水産省が実証実験を行ったり、いくつかの企業が水産物や和牛のトレーサビリティにブロックチェーンを活用し始めています。消費者がスマホで商品のQRコードを読み込むだけで、そのお肉が育った牧場の情報や、いつ加工されたのかが一目でわかる。そんな未来がもうすぐそこまで来ているんです。
サステナブルな食の未来へ
こういう技術は、ただ単に「安心」を提供してくれるだけじゃないと僕は思っています。生産履歴が透明になることで、例えば「環境に配慮した農法で作られた野菜」や「フェアトレードで取引されたコーヒー豆」といった、製品の背景にある「物語」や「価値」も正しく消費者に伝わるようになります。
それは、僕たちが目指すサステナブルな食の未来にも繋がっていくはずです。情報が信頼できるからこそ、消費者は自分の価値観に合った商品を選べるようになるし、真面目な生産者さんが正当に評価される世界が実現する。ブロックチェーンが食の未来の「信頼のインフラ」になる。そう考えると、なんだかすごくワクワクしてきませんか?
僕たちの会社が掲げる「テクノロジーで食の未来をつくる」という言葉の、一つの具体的な答えがここにあるような気がしています。